下半身の筋トレを行うと、足が太くなるのが嫌だという方もいらっしゃいますが、結論から言うと、足が太くなるまで筋肉量を増やすことはなかなか難しいです。全身の筋肉のうち、下半身が占める割合はなんと60〜70%です。したがって、下半身の筋トレを行うことで多くのメリットを得られます。
おすすめ理由その1 下半身の筋肉で脂肪燃焼する
下半身の大きな筋肉を鍛えることで、生命活動を維持するために必要なエネルギーである基礎代謝が高まります。内臓や脳もエネルギーを消費しますが、それらを増やすことは難しいため、お尻を含めた下半身の大きな筋肉を増やしましょう。増えた下半身の筋肉は、日常生活で階段の上り下りなどでも使われるため、体脂肪をどんどん消費します。
全身のバランスや脂肪の付き方を考慮しても、足は筋肉質で少し太い方が、お腹を含めた体脂肪を燃やしやすく、減らしやすいです。足が筋肉で少し太くなっても、その分お腹の脂肪が燃えてウエストが細くなる方が良いと思います!
おすすめ理由その2 ホルモン分泌で恩恵あり
肩、二頭筋、大胸筋の筋トレに比べて、足のような大きな筋肉をトレーニングすると、その直後に分泌される成長ホルモンの量が多くなります。筋トレによって分泌されるホルモンには以下のようなものがあります。
・成長ホルモン
・テストステロン
・セロトニン
・ドーパミン
・ノルアドレナリン
・エンドルフィン
成長ホルモンの働きは以下の通りです。
・骨・筋肉の成長を促進・修復
・肌の再生
・疲労回復・疲労物質の排出
・タンパク質の合成
・脂肪の蓄積を抑える・燃焼を促進
成長ホルモンは大人にとっても重要なホルモンで、脳の認知機能を改善したり、骨を丈夫にしたり、肌の再生を促したりするため、別名「若返りホルモン」とも呼ばれています。
おすすめ理由その3 足は第二の心臓
足の筋肉が少なかったり細かったりすると、血流が悪くなります。血流が良いことは健康にとって重要で、病気になりにくく、痩せやすい体になります。血流が良いとホルモンが全身に運ばれ、臓器や筋肉が活発になるため、体脂肪も燃えやすくなります。
足の筋肉があると、足のむくみや下肢静脈瘤の改善にも効果があり、体力の回復力も向上して疲れにくくなります。
おすすめ理由その4 筋力アップ
40歳や50歳ではまだあまり感じないかもしれませんが、70歳以降になると差が出てきます。寝たきりや認知症など、健康寿命に影響が現れます。それを今から準備しましょう!ランジスクワットといった不安定な体を支える筋トレはとても効果的です。咄嗟に体がぐらついたときに、しっかりと支える力があるかどうかで大きな違いがあります。万一転倒して骨折などの大きな怪我をする可能性が変わってきます。
また、筋肉が衰えた状態での散歩は、転倒のリスクや膝を痛めるリスクも高まります。
足の筋肉がしっかりしていると膝周りの筋肉も強化され、膝の痛みを起こしにくくなります。ランジスクワットは、膝が左右にブレることを防ぐために中殿筋や内転筋をコントロールするので、体の左右差を整えながらこれらの筋肉を鍛えることができます。
40歳や50歳から筋トレを始めて筋力を維持し、70歳までに丈夫な下半身を作りましょう。
おすすめ理由その5 土台の下半身がしっかりすると上半身にも良い効果
足の筋トレをしっかり行うと、足の筋肉以外にも大きな影響があります。足の筋肉が少し太くなるくらい筋トレを続ければ、お腹や腰、背中の筋力も自然に向上します。下半身だけでなく全体的に筋肉がついてくるため、代謝が高くなり、身体を支えるのも楽になり、運動能力も自然と向上します。足の筋トレを行うことは、全体的な健康促進につながります!